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出会いと別れの季節

春―。それは、出会いと別れの季節。大学受験を終えた私は、東京の大学に晴れて合格し、4月からは実家を離れて東京で一人暮らしをすることに。
私は、隣のお宅は1キロ先、カエルがゲコゲコ鳴いている超ど田舎に住んでいたので『TOKYO』というところは海外に留学する事と匹敵するものであった。受験で訪れた時、―それが私にとって生まれて初の東京だったのだが―カルチャーショックで目がクラクラしたものだ。合格通知を見てほっとしていたが、一人暮らしの事を考えると不安で気持ちも落ち込み気味だった。
知り合いがいればいいのだがそのマンモス大学に入学するのは私の高校からは私だけだった。そして入学式後のオリエンテーションの時、ひとりぼっちになってしまった。積極的に話せばいいのだが、うら若き女の子には方言が出ないかと心配で自分から話しかける勇気がなかなか出せなかったのだ。『どうしよう?このまま4年間ひとりでやってかなきゃいけないの?絶対ムリ!!』泣きそうになっていたその時、後ろから男性が声をかけてきた。「あれ?!○○じゃねぇ?」聞き覚えのある訛りに止めていた涙があふれそうになるのを必死で抑えながら、振り向いた。
そこには見覚えのある顔が。「やっぱ、○○じゃん。お前もここだったんか?」彼は私の幼なじみで小学校まで一緒の学校だった。せき止めていた涙が彼との出会いで思い出がよみがえった時に涙腺がゆるんで滝のように涙があふれ出た。「どうしたんか?お前…。」唖然とする彼は、しばらくおたおたしていたが、周りがざわざわしてこちらを見ているのに気づき、何かしなきゃいけないと思ったらしく、ギュっと抱きしめて私の耳元で「大丈夫だ。心配すんな。
俺が守ってやっから、安心しろ。」とやさしく男らしい声でささやいた。私は「彼ってこんなに男らしくなったんだ」と感じたのと安心感で、更に涙があふれた。それを感じた彼は更に私をギュっと強く抱きしめた。今年の春、大学2年生となった二人は出会い、同じ部屋に住んで毎日、愛を育んでいます。

旦那への不満

私は不満でした。東京で生まれ育った私が結婚して地方で暮らすなんて、夢にも思っていませんでした。 夫の実家で生活することになり、最初はちょっと違う体験ができると楽しみだったのですが、とにかく何にもないところだったのでガッカリしてました。だって、一番近いコンビニすら車で15分はかかるんですよ!あり得ない!
しかも、結婚前はバリバリキャリアコースで上を目指して働いてたので専業主婦なんて家にずっといて家事しかやることないからヒマで仕方なかったのです。うっかり出会い系で遊んでしまいそうになることもしばしば。
そんなある日、夫が夏にお祭りがあるから行こうと誘ってきました。デートするにもそれくらいしかイベントがないので行くことになったのですが、そんなところに出会いがあるとは思ってもみませんでした。後で聞いた話なのですが、私が住んでいる地方で「お祭り」というのは会社を休んででも行くスペシャル行事なんだそうです。
何故かというとそこが唯一の男女の出会いの場なんだそうです。そんなことも知らず(まぁ、私は既婚者なので誰かと出会うつもりは全くなかったのですが)、夫と共にお祭りに出かけました。夫は彼の地元だけあって男友達と久しぶりの再会をし、思い出話で盛り上がってとっても楽しそうにしていました。
そして、友人たちとの話に夢中になり、私は蚊帳の外。私は疎外感を覚え、そこからじわじわ怒りの感情が湧いてきて、ちょっと意地悪しちゃえと思って、夫が話にのめりこんでいる間に黙って家へ歩いて帰ることにしました。
私がプラプラ歩いていると、前から明らかに遊び人風の肌の浅黒い男性が来ました。綺麗な顔立ちをしていて、浴衣の胸のあたりをちょっとはだけさせて、男らしい胸板が見え隠れしていました。彼は私の目線に気づいたらしく、近寄ってきました。
『やばい!来ちゃう!!』と焦りながらも夫へあてつけをしようかと話しかけられるのを待っていました。思った通り、彼は私に声をかけてきて、「どう?一緒に遊ばない?」と言われ、つい「いいよ。ヒマだから。」と言って、お祭り会場を後にしたのでした。

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